植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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IoT(インターネット・オブ・シングス)における植物工場分野への可能性

 IoT(インターネット・オブ・シングス)がもたらす植物工場分野への応用可能性はあるのだろうか。IoTとは、モノのインターネット化と呼ばれ、パソコンなど従来のIT(情報技術)機器だけでなく、工場の生産設備や家電などあらゆる機器をインターネットにつなぎ、様々なデータを集めて分析すること。

例えば、高齢者の生活をセンサーで見守るサービスが登場しているほか、橋梁など構造物の老朽化を監視するような用途が広がっている。センサーが低価格・小型化・高性能化・省エネ化することで、あらゆる場所に取り付けることができ、2020年に世界で500億台の機器がネットにつながるとの試算もある。

 

 植物工場の大きな課題はイニシャルである。ここに、さらに過大な設備投資やサービスを付加することが現状の施設では難しいだろうが、厳密な環境制御や管理が必要となる高付加価値商品の生産施設の場合は、導入の可能性がゼロではないかもしれない。

例えばGM技術(遺伝子組み換え)を活用した医薬や健康食品向けの機能性素材を植物に生産させるようなケースであれば、細かい管理が必要かもしれないが直近での導入可能性は非常に低いだろう。

まずは、自動車や航空機、農業分野では大型農機といった分野での導入が進められそうだ。

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