自社にてLPガスの販売を行う株式会社サイサンでは、オランダPriva社の環境制御システムを採用した太陽光利用型植物工場にてパプリカの生産を行う。以下、関連記事を掲載。
サイサン、茨城県にパプリカの生産工場-年内稼働、山梨にも建設
【さいたま】サイサン(さいたま市大宮区、川本武彦社長、048・641・8211)は、茨城県に農業生産法 人を設立し、緑黄色野菜のパプリカを生産する工場を建設する。当初の従業員は約20人で、年間生産能力は約275トン、年内に完成・稼働する。同社は茨城 県に先行して山梨県に同じくパプリカを生産する農業法人「ベジ・ワン北杜」を設立しており、年内に工場を完成して2016年1月に稼働する予定。両工場を 合わせた年間生産量は約625トンを見込む。
投資金額はベジ・ワン北杜が8億1600万円。茨城県の工場の投資金額は明らかにしていないが、ベジ・ワン北杜と同程度とみられる。農林水産省によると国内のパプリカの収穫量は3996トン、出荷量は3789トンで、2工場の生産能力は国内収穫量の約15%に当たる。
栽培管理システムはオランダのプリバ社から輸入する。同社のシステムは温度、湿度、養液、CO2濃度のきめ細かい管理などにより、生産物を高品質で多量に栽培できるのが特徴だという。
新設する二つの工場はパプリカの生産だけでなく、サイサンの扱うガスの販売先としても見込む。2工場合計でLPガスを年間約650トン、二酸化炭素を年 間約1000トン販売する見通し。サイサンの川本知彦副社長は「ガスは輸入するしかないため仕入れ値に左右される。しかし、パプリカは自社で生産するた め、仕入れ値に左右されない点が魅力」としている。http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1420150716ceal.html?news-t0716