両備ホールディングス(北区)は18日、自社植物工場(同区京山2)で生産する野菜の新ブランド「オルトラーノ」をお披露目した。レタス類のほか、国内食品市場でほとんど出回らないバジル7品種を含む。同社は「露地物と競合しない、付加価値が高い品種を選んだ。料理に合わせて楽しんでほしい」としている。
植物工場は2011年に開設。LED照明も使い、肥料を溶かした水で野菜を無農薬栽培する。バジルは植物工場での栽培に適しているといい、一般に出回っている「スイートバジル」のほか、珍しい品種も採用した。
7品種は、生でも食べやすい「ラトゥーガ」やタイ料理などで使う「スイートタイ」など。スイートバジルを加えた8種を1カ月当たり計約16キロ生産し、1袋(30、50グラム入り)200〜800円で飲食店に販売する。
既に7月から県内外の計5店と契約。当面、店舗販売はしないが、贈答用のセットを発売する。バジルの研究開発を担当する高橋祥子さん(29)は 「品種ごとに違う色や香りを出すため、肥料の調合などにこだわった。ブランド価値を持つ食材に育てたい」と話している。【久木田照子】
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