植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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LED植物工場による日産1,600株から1.5万株のレタス生産を目指す

 以下のように大型植物工場(日産1.5万株)の建設を目指した実証試験がスタートしたようです。実証試験といっても日産1,000株以上の規模ですので、日本国内では中型~大型に分類されるような施設になるかと思います。
 
実験生産:LEDで特産野菜 京都の企業、1.5万株の新工場建設へ 名張 /三重

毎日新聞 2015年11月17日 地方版

植物工場の実験施設で栽培するフリルレタス=三重県名張市希央台2で、鶴見泰寿撮影
植物工場の実験施設で栽培するフリルレタス=三重県名張市希央台2で、鶴見泰寿撮影
 
 関西で焼き肉「天壇」やパチンコ店を経営する「晃商」(京都市)が、発光ダイオード(LED)の人工光でサニーレタスなどを育 てる植物工場の実験施設を名張市希央台に建設した。
 
9月から生産し、試験販売もしている。今後、1日1万5000株を生産する工場を建て、地元雇用や特産 品づくりに貢献する。日本施設園芸協会は「完成すれば、欧米型の大量生産に似た先進的な取り組み」と評価する。【鶴見泰寿】
 
植物工場は季節や天候を問わず、有害物質や病害虫の影響も受けず、水耕栽培で安定生産できる次世代の農業。原発事故が起きた福島県の農業復興策としても期待されている。 天壇は1965年創業で、本店は京都・四条大橋の南にあり、南座にも近い。
 
今年創業50年を迎えたのを機に、晃商が植物工場の ベンチャー企業「ファームシップ」(東京)の技術提供を受け、温泉施設「名張の湯」の隣接地で、実験施設(200平方メートル)を建設。初期投資は約10 億円。今年7月から操業し、9月からサニーレタスとフリルレタス、サンチュの3種類を計約1600株栽培する。現在は、野菜の品種やLEDを数種類試し、 採算性を調査している。 
また、野菜を1日約100株収穫し、隣の「とれたて名張交流館」で、レタス類は1袋(100グラム)180円、サンチュは190円で試験販売している。 今後、ホウレンソウや大根など種類を増やし、来年末か2017年初め、名張市内の敷地(6500平方メートル)で、1日約1万5000株を生産す る新工場(鉄骨平屋建て約1640平方メートル)を建設。パート従業員も地元優先で約40人雇用し、出荷先を関西や中京圏のスーパーや飲食店などに広げる予定。
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