植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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廃校を利用した完全人工光型植物工場にてエディブルフラワーを生産

 新潟の廃校を利用した人工光型植物工場にて、リーフレタスなどの葉野菜ではなく、食用花エディブルフラワーの生産を開始した、という。以下、関連記事を掲載

植物工場でエディブルフラワー/安全安心と周年出荷念頭に/廃校活用し地域の技術結集/新潟県阿賀野市の㈱脇坂園芸
2016.01.12

 新潟県阿賀野市の㈱脇坂園芸は、閉鎖型植物工場を活用したエディブルフラワーの 周年栽培に乗り出した。植物工場は、廃校になった旧大和小学校の空き教室を改装したもの。県や市、地元の企業が協力し、「オール阿賀野市」モデルの構築を 目指す。植物工場でエディブルフラワーを栽培するのは全国でも珍しいという。

 花卉園芸を手掛ける同社は3年前にエディブルフラワーの生産を始めた。現在では、全国から注文が入るほどの人気がある。周年で出荷するには、気温が肥菊、日照が不足しがちな冬場の克服が課題だった。

 植物工場構想には、脇坂裕一社長(53)らが始めた市内の異業種交流(阿賀野ドリームプロ ジェクト)に名を連ねる建築や照明、養液システムなどの企業が参加した。県工業技術総合研究所や市のバックアップを受けた。資金は、中小企業庁などの支援 を含め約800万円をかけた。

 植物工場の広さは80平方㍍で、3段の棚4列を設置した。脇坂社長の試算では100坪 (300平方㍍)ハウスに相当する面積が確保できる。照明には6種類の発光ダイオード(LED)を使い、ビオラ、パンジー、ベゴニアなど6種類を組み合わ せて計36通りの栽培試験に着手した。種まきは年末年始に行い、3月からの収穫・出荷を計画する。

 脇坂社長は「ゼロからのスタート。市内の各業者の技術を結集し、オール阿賀野市で取り組むことができた。新たな付加価値を生むことも可能だ」と、地域活性化にロマンを語る。

五十嵐・植物工場でエディブルフラワー・阿賀野脇坂園芸が設置した植物工場のモデル

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