多賀城では完全人工光型植物工場(MIRAI社による)による野菜の生産・販売が行われているが、この度、コープが野菜のカット加工施設をオープンした、という。
多賀城で野菜加工施設着工 新工業団地の中核に /宮城
みやぎ生協など東北6県9生協で作るコープ東北サンネット事業連合(仙台市)は28日、多賀城市八幡の新工業団地「さんみらい多賀城」で、野菜加工施設「多賀城ベジタブルセンター」の建設に着手、起工式を開いた。生協のカット野菜やサラダ材料の製造・出荷拠点であるとともに、津波復興拠点を掲げる同工業団地の中核的な存在ともなる。来年9月の稼働を目指す。
施設は1・5ヘクタールの敷地に鉄骨平屋建て約6600平方メートル。総事業費18億円。当面は南東北3県の店舗や共同購入会員向けに、カット野菜などの製造、加工、商品仕分けなどを行い、年間で商品約1800万点を出荷、出荷額45億円を見込む。地元から約100人を新規採用する。
同工業団地は、東日本大震災の津波で海辺の工場地帯が被災し産業活動がマヒした教訓から、内陸部に災害時の物資供給や被災企業の肩代わり操業も担える製造業を誘致する。同センターも自家発電や衛星電話を備え、災害時の物資提供や一時避難先となることを市と取り決めている。
同工業団地への立地決定は現在までに9社。うち2社が操業開始し、施設着工は3社となった。