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ベトナムの青果輸出額は25億ドル。輸出先も36から60カ国へ拡大

 ベトナムは青果物の輸出が拡大している。同国農業・地方開発省によると、今年の輸出額は25億ドル(約2610億円)に達し、初めてコメの輸出額を追い抜くとみられている。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 同国の青果物輸出額は、2005年が2億3500万ドル、輸出先が36カ国・地域だったが、15年は18億ドル、60カ国・地域に増えた。品質向上によって、安全基準の厳しい米国や欧州、日本などへの輸出増に加え、新たな市場開拓などが拡大要因だ。

 今年1~8月の輸出額をみると、青果物は前年同期の2.3倍となる15億7000万ドルだった。それに対し、同期のコメの輸出額は干魃(かんばつ)などの影響もあり、13.1%減の15億1000万ドルに減少した。通年でもコメの輸出額は青果物を下回ると予測される。

 同国は世界有数のコメ輸出国であり、これまで農産物の中でもコメの生産拡大に注力してきた。

 しかし、コメは生産減に加えて世界市場で需要が低迷しているのに対し、果物の需要は高まっている。農業・地方開発省の副大臣は、果物の輸出を今後さらに推進すべきだとの考えを示した。

 国連食糧農業機関(FAO)によると、世界市場における果物の需要は年平均3.6%増で拡大するなか、供給量は同2.8%増で輸出拡大の余地が十分にある。

 一方で、ベトナムは青果物の輸出加速に向け、課題も山積している。専門家は、青果物のさらなる品質向上や国際的な安全規格とされる「GAP」の順守が求められるなか、生産者は品質管理を徹底すると同時に、新たな栽培方法の導入なども必要との見解を示した。(シンガポール支局)

ベトナム、青果輸出が初めてコメ上回る 今年見通し (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース

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