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植物工場日記 Plantfactory’s Diary

植物工場・施設園芸・農業ビジネスなど、国内外の様々なニュースを紹介しております

もみ殻から有機肥料のくん炭製造とハウスへの廃熱利用。LED植物工場での研究も

 新潟の見附市にある電気工事業者「あかりテック」では、2年前からLED植物工場による研究を行っており、今年の秋からは、もみ殻の焼却熱を利用したビニールハウスで葉野菜類の水耕栽培を行っている。

生産施設では周辺の社会福祉法人と連携し、障害者雇用による農福連携も推進。地域活性化に関する補助金も取得しており、植物工場による単独の補助金取得が難しい現在では、別の方法にて補助金を確保することも可能である。

もみ殻の焼却熱で暖房したビニールハウスで水耕栽培するリーフレタス=21日、見附市名木野町

 見附市の電気工事業「あかりテック」が今秋から、もみ殻の焼却熱を利用したビニールハウスで野菜の水耕栽培に取り組んでいる。焼却したもみ殻から有機肥料のくん炭も作り、販売する。コメ農家が処理に困っていたもみ殻を再利用することで、循環型農業のビジネスモデルを目指す。

 テックは、同市名木野町にある農事組合法人見附南RCの精米施設の敷地内にハウスを設置。もみ殻を燃やす専用ストーブの排熱で暖房し、室内は冬場でも気温を12度前後に保つ。現在、リーフレタスや三ツ葉、チンゲンサイなど十数種類の葉物野菜を水耕栽培している。

 野菜の出荷を先月スタート。同市今町1の道の駅パティオにいがたの直売所で、無農薬や衛生面の良さをPRし、販売している。買い物客から「えぐみが無く、おいしい」と評判で、売れ行きも順調という。

 冬場を中心に生産し、初年度は月200~300袋(1袋50グラム)の出荷を見込む。今後は回転率の高いリーフレタスと春菊を主に栽培していく。

 400~600度のストーブでもみ殻を燃やすため有害物質が発生しにくく、煙や臭いもほとんど出さずにくん炭を作れるという。重油を燃料にしたハウス栽培に比べ、光熱費を6~7割削減できるとする。見附南RCから無償で提供してもらったもみ殻約22万リットルから、くん炭を年約7万リットル製造する予定だ。

 障害者の自立支援で、働く場を提供することも目的の一つ。市内の障害者施設「まごころ学園」「みつけワークス」の2カ所に委託し、くん炭の袋詰めや梱包(こんぽう)作業に携わってもらっている。くん炭の販売はインターネットのほか、施設でも扱う(店頭価格20リットル370円から)。

 テックは2年前から、発光ダイオード(LED)を照明に使った水耕栽培を研究してきた。今回の取り組みは、市や北越銀行、長岡技術科学大学と連携。7月に総務省の地域経済循環創造事業交付金の対象に選ばれた。

 佐藤喜博社長(60)は「付加価値のある野菜販売やくん炭の大口販路を開拓し、収益性を高めたい。他分野の地域課題を解決するモデル事業として軌道に乗せたい」と話している。同社はハウスの見学を受け付ける。

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20161226298911.html

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