植物工場日記 Plantfactory’s Diary

植物工場・施設園芸・農業ビジネスなど、国内外の様々なニュースを紹介しております

小売企業と大学発ベンチャーによる植物工場ビジネス。最大の課題である販路をクリア

 山口大学発ベンチャーと地元の小売スーパーによる新会社を設立し、植物工場による大規模生産・販売をスタートさせる。日産2000~3000株程度の生産を計画しており、投資額も4億円程度ともいわれている。現在は新会社を設立したばかりなので、今後はどうなるのかウォッチしていきたい。

ただし小売スーパーと組むことで、市場ニーズを把握し、植物工場の課題である「販路」をクリアすることができる点は有利に働くだろう。

植物工場・農業ビジネスオンライン | 植物工場ニュース配信中より

f:id:plantfactory:20170128084638j:plain

 山口県を拠点とする小売スーパーの株式会社丸久は、山口大学発ベンチャーである株式会社MOT総合研究所と共同出資による新会社を設立し、植物工場による生産をスタートさせる。安全・安心した野菜の安定供給を実現し、機能性野菜の研究などを通じて、安定調達ルートの確保と差別化をはかる。

1.目的
IT技術を駆使した最新型の完全人工光型植物工場を導入し、環境汚染、自然災害等に強い安心・安全・安定した野菜の自社グループ内での供給、大学などとの共同研究による健康機能性を高めたプライベートブランド商品による差別化、先端の機能性野菜生産技術を通じた食育等による地域貢献などを行うことを目的とする。

2.共同出資の概要
MCCプラント株式会社(資本金1,000万円/株式会社MOT総合研究所100%出資会社)へ株式会社丸久より2,500 万円、株式会社MOT総合研究所より1,500 万円を出資することにより資本金5,000万円に増資し、MCCプラント株式会社の商号をRPGプラント株式会社に変更する。

今後は大規模植物工場の稼働に向けて準備を行い、来年には日産数千株の施設を来年には稼働させる計画。

参考までに日経の記事も一部、掲載しておく。

 山口大発ベンチャーのMOT総合研究所(宇部市)と折半で出資し、2月1日にRPGプラント(同)を設立する。宇部市の産業団地、宇部テクノパークの3千~4千平方メートルの敷地に1千平方メートル程度の完全人工光型植物工場を5月ごろまでに建設する予定。栽培設備はパナソニック製を中心に検討している。投資額は4億円。

 山口大農学部の執行正義教授と昭和電工が開発した、特殊な発光ダイオード(LED)光による高速栽培法「SHIGYO法」を用いる。リーフレタス、サニーレタス、香草などを、1株100グラムのレタス換算で2000株を生産する能力を持たせる。来春から丸久の店舗で販売し、年間売上高は1億円を見込む。

丸久が宇部に植物工場 山口大発VBと出資 野菜、店舗で販売 :日本経済新聞

© Copyright 植物工場日記 Plantfactory’s Diary All rights reserved.