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リバネスなど4社共同による新型植物工場の研究。紫色LEDで機能性野菜や根菜栽培

  リバネスなど、日米のベンチャー企業4社によって、新型植物工場システムの開発をスタートする。LEDでは、太陽光に近い紫色のLED電球を導入し、既存の植物工場では栽培が難しい機能性野菜や高付加価値植物などの栽培を研究する、という。

紫色は赤や青色など、広範囲な波長域を含んでいるため、どんな野菜も安定して生長する、と言われている。一般的には栽培ステージ後半に青色光源を照射することで、機能性を付加できる野菜もあり、赤は植物の生長に主に利用される。

欧米でも紫色やピンク色の赤・青をミックスしたLED植物工場が増えており、今後の研究に期待される。

リバネス(東京都新宿区、丸幸弘最高経営責任者、03・5227・4198)や米ソラー(カリフォルニア州)などベンチャー企業4社は、新型植物工場システムの開発に乗り出す。米ソラーが製造する太陽光に近い紫色発光ダイオード(LED)電球を使い、既存の植物工場では栽培が難しい特定栄養分を含む機能性植物などの栽培を研究し、新たな植物工場システムの実用化に挑む。基礎研究を経て国の助成金の獲得を目指す。

既存の植物工場の光源に使われる青色LEDに比べ紫色LEDは太陽光に近い波長を持つ。機能性植物は既存の青色LEDで栽培した場合、特定栄養分が含まれずに育つなどの課題があり、プロジェクトではより太陽光に近い環境で栽培の方法を探る。

さらに根菜類や穀類、果菜類など植物工場での栽培が難しい種類の生産も研究する。リバネスが運営する食と農の研究施設「アグリガレージ研究所」(東京都墨田区)に併設する植物工場で研究を進める。

プロジェクトでは、製品の安全と流通にかかわるアプリを開発するTDNインターナショナル(東京都板橋区)、農地のモニタリング機器を開発する米Kakaxi(カカシ、カリフォルニア州)も参加し、植物工場内でのアプリや機器の活用を検証する。実験データの取得のほか、植物工場用のIoT(モノのインターネット)デバイスの開発も視野に入れる。

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