様々なメディアにて紹介されておりますが、ソフトバンクグループは、垂直式の完全人工光型植物工場システムを開発する米国のPlenty社に対して「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が主導する「シリーズB」により2億ドルの投資を行った、という。
単純に計算して約200億円。日本の植物工場ベンチャーへの投資額とは規模が違いすぎます。これだけの大きな資金を獲得して、Plenty社はどういったことに資金を利用するのでしょうか。今後の動向が楽しみです。
ソフトバンクなど、米国の垂直式・植物工場ベンチャーへ2億ドルを投資
ソフトバンクグループは2017年7月19日、垂直式の完全人工光型植物工場システムを開発する米国のPlenty社に対して「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が主導する「シリーズB」により2億ドルの投資を行った。
今回の資金調達では、Googleの元CEO・現在はアルファベット社会長のエリック・シュミット氏、ルイス・ベーコン氏が率いる米ヘッジ ファンド運営会社ムーア・キャピタル・マネジメント、アマゾンのCEOであるジェフ・ベゾス氏による投資ファンドBezos Expeditions、アグリテック分野の専門ベンチャーキャピタルであるFinistere Venturesなども投資を行っている。
その他、今回の資金調達以前から支援しているDCMベンチャーズも入っている。
同社が開発した植物工場の特徴は、約6mの垂直式のLED栽培であること。
他の植物工場と同様に、IoTにて全て管理されており、LED光源の波長・照射時間、エアコンの稼働時間、温度・湿度・液肥などを自動でコントールすることができる。
また他社が平面多段式を採用する一方で、同社の垂直式栽培では空調管理が行いやすいメリットがある。
蛍光灯より少ないが、LEDの基盤部分などから多少の発熱があり、平面多段式では熱がこもりやすく特別な空調システムが必要となる場合もあるが、垂直式の場合は、一般的な空調システムにて効率よく冷却することができる。