植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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農業分野における水使用量の節約・灌漑技術

 日本のような水資源が豊富な土地より、水資源に制限のある乾燥、または砂漠化地域であるほど灌漑技術の必要性が高くなる。こうした地域では農作物の生産収量が低く、灌漑技術を活用することで、今までとは比較にならないほどの収量増が実現する可能性がある。

ネットワーク化された灌漑装置では、広大な耕地の液肥・施肥管理を自動コントロールし、リアルタイムでの管理とモニタリングが可能。水の施肥については、事前にプログラムに応じて供給することもできる。

また土壌の中にセンサーを導入することで、土壌の保水レベルやその他のセンサーを利用することで植物の成長にあった水や養液を最適量だけ供給することができる。(写真はisrael21cより)

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 世界の水市場の売上高は年間5~7千億ドル<見積もり、global water intelligenceなど>、年間成長率7%と高い伸び率を示す産業の一つである。こうした水関連産業は、農業分野での技術開発をキッカケに、その他の分野への研究開発へと拡大してきた。

現在での世界の水消費量の70%は農業分野であり、今後の成長・拡大(発展)が見込まれる途上国では、さらに比率が高い(80%を超えている国も多い)。点滴灌漑技術は1960年代初期にイスラエルの技術研究者と農業生産者が確立させ、世界市場を切り開いた。水技術を手がけるイスラエル企業は2006年末までに約270社に達している。

  • 浄水や淡水化、排水リサイクル技術
  • 水の管理、輸送技術
  • 水資源のセキュリティ、安全保障分野
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