植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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植物工場・カット野菜における安全性(電解水の利用)

 完全人工光型植物工場において、クリーンルーム化を行っている施設とそうでない施設に分類される。また多くの場合、無菌ルームで栽培されて野菜は一般生菌数が少なく、長期保存が可能で水洗いが不要な商品も販売されている。

付着菌数が多い野菜であっても、カット野菜の食品工場と同様に次亜塩素などを利用して洗浄することで、水洗い不要となるが、近年は安全性を考慮して電解水や別の方法での洗浄の採用も考えられている。以下、キューピーのカット野菜工場に関する取り組み(昨年度の記事)を引用しておく。

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キユーピー、カット野菜をマイクロバブルで洗浄-来年度から国内11工場に導入

 キユーピーはカット野菜の加工について、現在の次亜塩素酸に代えてマイクロバブル洗浄装置を2015年度から 国内11工場に導入するほか、スライサーの改良などにより高品質化を図る。キユーピーのサラダ・総菜事業の14年度売上高見込みは1000億円超。

高齢化 と女性の社会進出を背景に伸びが続いており、需要増加に対応して子会社の米飯総菜工場を11月、カット野菜工場を12月にそれぞれ稼働する予定だ。

 カット野菜洗浄は次亜塩素酸を使う一般方法に代えて、独自開発のマイクロバブル洗浄装置を導入。これにより塩素洗浄につきものだったにおいを無くすほか、スライサーを改良して、切った野菜が長持ちするようにする。

すでにポテトサラダでは高温状態のままポテトとマ ヨネーズを混ぜる新技術を導入。味の向上により導入後の売り上げは2割以上の伸びを示しており、他の主力商品でも導入する。

日持ちがするロングライフ(LL)サラダも簡便調理志向を背景に年5割の高率で伸びており、ライン増設を検討。現在は国内3工場で対応している。新しい販売チャンネルとして、オフィス内のサラダ宅配商品なども検討する。

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