植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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自動車部品が好調のミクニによる有機栽培植物工場

 自動車の燃料噴射関連部品などを製造する(株)ミクニでは、ベビーリーフ生産大手の果実堂を組んで有機栽培の植物工場システムの開発も行っている。また社内での栽培にとどまっているが将来的には設備システムの販売やメンテなどの事業展開も視野にいれているようだ。

果実堂は太陽光利用型植物工場より、どちらかというとITを活用したハウス土耕に近い形で生産を行っている。主な商品はベビーリーフだが、最近は発芽大豆など新商品の販売もスタートさせている。カゴメをはじめ、多くの企業が出資しており注目企業の一つ。

ミクニ<7247>は9日、15年3月期通期の連結業績予想を上方修正。通期売上高を960億円から970億円(前期比0.6%増)へ、営業利益を42億円から49億円(同13.3%増)へそれぞれ増額した。

スズキ<7269>、ヤマハ発動機<7272>向けなどの軽自動車、二輪車用電子制御燃料噴射システムの需要拡大が寄与。航空機部品の輸入販売も順調な推移をみせている。

 また、農産物生産を制御する機器類・設備の開発や管理ノウハウを生かし、ベビーリーフ販売で国内トップのベンチャー企業「果実堂」と大規模有機栽培植物工場に取り組む。好決算を受け株価は上昇したものの、PERは5倍台と極めて割安水準にある。

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