植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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植物工場による機能性野菜@ドール・カゴメなど

 来年度から一般食品に関する機能性表示制度がスタートする。細かい内容は協議中となっているが、既に市場には様々な機能性野菜が販売されている。

最初に販売をスタートしたのが、太陽光利用型植物工場にて高リコピントマトを生産・販売したカゴメである。2007年となっている。

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 その他、2013年9月にはドールが「機能性ブロッコリー」の生産・販売を開始した。外見も味も普通のブロッコリーとほぼ同じだが、解毒・抗酸化作用を高めるとされるスルフォラファンを従来の2.5~3倍も含むのが特徴。

種は海外の種苗メーカーから輸入し、日本国内の自社農場(露地)で栽培する。価格は1株400~500円と高めだが、「栄養成分で見れば、食べる量は従来の半分で済む。コストはあまり変わらないはず」とのこと。

ドールでは、10年ほど前から国内で野菜の生産を手がけてきたが、今後は機能性野菜を1年に1品程度投入、「ウルトラベジ」と名付けて、シリー ズ化する予定だ。米国など海外では遺伝子組み換えによる機能性向上を狙った種苗開発を行っているが、日本での品種改良は自然交配によるものであり、新たな品種を市場に投入するまでに、かなりの期間を要する。

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