植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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植物工場による可食部割合の増加メリット

 植物工場、特にクリーンルームに近い室内・完全人工光型植物工場の場合、無農薬での葉野菜が生産でき、中心部も非常に柔らかいのが特徴である。リーフレタスの場合、食べられる部分(可食部)は90%を超えるといわれており、露地・土耕栽培での結球レタスが40~60%前後の可食部と比較して、廃棄される量が非常に少ないのも、大きなメリットの一つである。以下の写真は太陽光利用型植物工場にて生産しているグランパの植物工場野菜である。

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以下、関連する統計データをメモとして掲載しておく。

 

食品廃棄や食べ残しの実態(農水省の調査)

<H19年度食品ロス統計調査(世帯調査)>

平成19年度の家庭における一人一日当たりの

食品ロス量:42.2g、食品ロス率:3.8%
(廃棄が2.8%、食べ残しが1.0%)

全体平均は上記の値だが

単身世帯に限定すると、4.6% の食品ロス率(廃棄が3.3%、食べ残しが1.3%)となり、単身世帯は全体平均と比較して高い比率となっている。

同調査によると、
「食品の無駄を少なくするために購入の際に気をつけていること」というアンケート調査では、① 少量パック等の使い切れる分量を購入するようにしている

② 製造年月日が新しいもの、賞味・消費期限が長いものを選ぶようにしている

といった項目について、以下のような結果となっている。


全世帯:①21.3%、②34.7%、
単身世帯:①52.5%、②25.0%

 

つまり、この結果を見る限りは、単身世帯は製造年月日が新しいものを選択するようにしているが、それよりも、少量パック等の使い切れる分量について大きな関心があることがわかる。

近年は植物工場も小分けにしたリーフレタスやベビーリーフ商品の販売が増えている。単身世帯の場合、開封したら、1回で食べきれる量を販売するという工夫も販売マーケッティングの上では重要となる。

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