植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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とまとランドいわきの紹介記事

 太陽光利用型植物工場にてトマトの生産・販売を行う「とまとランドいわき」の記事を一部、引用しておく(記事はwedgeより)。

 

スラブの中には、スリランカ産というヤシの実や繊維が入っており、養液を供給する「ドリッパー」という黒い チューブが差し込まれている。

風評被害に打ち克った養液栽培のトマト

 「温室内の温度や湿度、日射量から二酸化炭素濃度まであらゆる環境の制御をコンピュータで一元管理している。トマトの生育状態にベストな気温や養分量にコントロールするため、計画的に生産することが可能」

 こう説明してくれたのは元木寛専務だ。義父が1990年にオランダから導入し改良してきた栽培システムを、10年前の結婚を機にとまとランドに入社した元木さんがブラッシュアップしている。

1990年に始めたオランダ式の養液栽培温室でつくるトマトは、原発事故直後の風評被害を乗り越えた(とまとランドいわきの元木寛専務)
 

 「風評被害で売上が1億円落ちた。事業継続は無理かなとも思ったが、修理に巨額の資金を投じた。従業員の雇用を守り切るのが大変だった」

 元木さんは持ち前の行動力で販促に努め翌年には売上を回復。「闇雲だったが動いた甲斐があった」と元木さんは笑う。来春には常磐道いわき四倉インターそばにトマトの加工・販売・レストラン事業を行う施設「ワンダーファーム」をオープンす る。県の地域産業6次化復興ファンドの第一号出資案件となっているほか、隣接地にはJR東日本と共同で農産物の生産・販売や観光農園を行う太陽光利用の植物工場も立ち上げる予定で、注目度は高い。

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