植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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太陽光利用型植物工場トマトの生産企業とベビーリーフ生産大手が提携

松坂市にて太陽光利用型植物工場によるトマトの生産を行っている食用油メーカー「辻製油」と、熊本を拠点に主にハウス土耕によるベビーリーフを生産する大手企業の「果実堂」が提携した、という。

 

◆松阪の辻製油と熊本の法人

 松阪市食用油メーカー「辻製油」と、葉野菜のベビーリーフを生産する熊本県農業法人「果実堂」は、資本提携し、共同出資の合弁会社「うれしの農園」(松阪市)を設立したと発表した。同農園は今後、中部・関西地方への生産拠点としてベビーリーフを生産、11月から出荷を始める。

 辻製油は2014年、三井物産などと共同で、国内最大級の太陽光利用型植物工場を松阪市に建設、ミニトマト栽培に取り組むなど農業分野への参入を進めている。果実堂は年間最大600トンのベビーリーフを生産する国内大手。三井物産も資本参加しており、同社が2社の橋渡し役となった。

 うれしの農園は、既に3・5ヘクタールの農地を松阪市内に確保し、果実堂が独自開発した高機能ビニールハウス36棟の建設を進めている。3年後には従業員20人を雇用し、栽培面積10ヘクタール、年間生産量250トンを目指している。

 県庁で記者会見した辻製油の辻保彦会長は「地域で雇用を確保し、地域経済を活性化していきたい。新しいノウハウも学びたい」と述べ、果実堂の井出剛社長も「松阪を拠点に東海、関西圏に新鮮なベビーリーフを届けたい」と意欲を示した。

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