植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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就労支援を目的とした障害者雇用型植物工場

 近年は障害者の就労支援を目的とした施設認定を受け、植物工場を稼働させる事例が増えている。雇用契約を結んだ形にて働いてもらうA型と、工賃という形にて少額の報酬のみを支払い、あくまで就労に向けた教育研修といった意味あいが強いB型施設があるが、植物工場運営企業側はB型施設としてオープンする形が多いようです。

 

植物工場メーカーが障害者向けのB型就労支援施設をオープン

非営利活動法人(NPO)ソーシャル・ハウスは、群馬県高崎市内で、植物工場施設を導入した障害者向けの就労継続支援B型施設を開設した。入所者は18歳以上の知的・精神・身体の障害者を対象とする。
施設では日産300株の野菜を生産できる栽培設備を設けて、野菜栽培に伴う様々な作業を障害者の就労訓練として役立てる考え。同NPO法人の代表は植物工場メーカーでもある株式会社成電工業の社長でもある滝沢氏が務めている。

野菜の成育には蛍光灯とLEDの2種類の光源を用意し、栽培する野菜の品種によって使い分ける予定。また、野菜を成育するための液肥の成分を調整することで、低カリウム野菜などの機能性野菜栽培もできる技術を備えている。

植物工場メーカーが障害者向けのB型就労支援施設をオープン植物工場メーカーが障害者向けのB型就労支援施設をオープン

将来的には、障害者が栽培した機能性野菜を、市内の腎臓透析患者向けの病院などで販売することも計画している。このような完全閉鎖型の野菜工場における障害者就労支援施設の開設は、県内では初めての試みとなる。

野菜工場には、種まき、苗の移植、収穫、トリミング、計量、包装、ラベリング、など様々な作業が発生する。また、栽培室内の整理、栽培装置の清掃、資材の発注、伝票の作成など様々な間接作業も必要となる。

このような作業の中から、障害者一人一人の個性に適した作業を選択して訓練のメニューを考案する予定。屋外の農業と異なり天候の影響を受けることもなく、 また、土を使用しない水耕栽培なので、環境は衛生的で、身体的な負担も少ないことから、農業に関心のある多くの障害者からの応募を期待している。

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