植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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台湾における植物工場の市場概要と現状分析(2)

1.台湾における植物工場の市場概要と現状分析(2)

太陽光型の研究開発も加速。フルーツトマト市場も徐々に拡大

[前回の続き] ここ2~3年間における施設稼働数でいうと日本と同様の成長率をみせている台湾だが、その施設規模は非常に小さい。参入の多くはLED照明、FA関連企業 (Factory Automation)など製造業が中心であり、将来的には設備プラントの販売を想定し、自社の技術アピールや運営ノウハウ蓄積を目的としたショールーム 的な施設が大半を占めているからである。

ただし、大規模な生産施設を稼働させているベンチャー企業も現れており、詳細は調査レポートの企業事例にて紹介している。また大手グローバル・メーカーでも設備販売ではなく、野菜の生産・販売事業にて世界展開を計画しているケースもある。

 

台湾における植物工場の市場概要と現状分析(2)

【展示会でも白色やRGB(赤・緑・青)を組み合わせたLED光源メーカーが多く出展している】

 

 今回は完全人工光型植物工場をメインテーマとして調査を実施したが、台湾では施設園芸や太陽光利用型植物工場の研究開発も進められている。
例えば有名な作物として「胡蝶蘭などの花卉類」がある。胡蝶蘭の生産では、太陽光利用型植物工場(補光として植物育成用LEDも導入)が一般的であり、台大蘭園など数十haの施設面積を持つ大規模生産者による寡占状態となっている。

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