植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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藻類スーパーフードを閉鎖型・植物工場とアクアポニクスの融合設備にて生産

カナダ・リッチモンドの藻類ベンチャーであるアルジブルーム・インターナショナル社は、1年前にスピルリナという藻類の閉鎖型・植物工場による生産・販売を本格化させた。スピルリナも話題になっている「スーパーフード」の一つといわれており、ミネラル・タンパク質・抗酸化物質などが豊富に含まれている食材である。

スピルリナ(藻類)の生産工場は300平方メートル。現在は10名の作業員が毎日28 kg を生産している。同社の特徴は、その生産技術にあり、屋外にある大型プールにて大量の水を使用しながら培養する形ではなく、室内環境を33℃に維持された 閉鎖型・植物工場プラントにてスピルリナを生産している。

同社では、人工光を使用した閉鎖・循環式にて、ごく少量の水を使用して生産されており、アクアポニクスによる魚の飼育を同時に行うことで、環境負荷を軽減したサステナブルな藻類培養と加工技術を保有している。

少量の水で生産されたスピルリナの最終物は濃縮されたペースト状となる。屋外の大型施設では、大量の水を使用し、複数回の工程に分けて抽出・加工が必要と なるが、同社の技術では複雑な工程は不要であり、ペースト状のものを、そのまま梱包して販売される。現在は生産量が限られているため、出荷先は地元の ジュース会社や健康食品に販売している、という。

 

カナダの藻類ベンチャー、閉鎖型・植物工場とアクアポニクスの融合設備にてスーパーフードを生産

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