家庭から出る生ゴミの総量を減らす手軽な取り組みが注目を集めている。最近はスーパーでも根付き・スポンジ付きの水耕野菜や豆苗など、食べる部分だけを収穫した後に水につけることで繰り返し食べることができる商品も増えている。
大分市の大分東高校では、捨てられる野菜くずを栽培して、育った葉や茎を再び食べる「リボーン(再生)・ベジタブル」を略した「リボベジ研究会」を結成。
- 「茎の下にある『わき芽』を残すと再生が早い」「10日ほどで食べられる長さになる」「ほとんどの株で2回再生できる」ことなどが分かってきた。研究会ではダイコン、ニンジン、ハクサイ、レタスなども再生させている。
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環境省の13年度の推計では、家庭から出る食品廃棄物の総量は870万トン。家畜の餌や肥料などに再生利用されるのは約7%にとどまる。302万トンは食べ残しなど「食べることができた部分」とみられ、生ゴミの減量に取り組む全国の自治体も様々な方法を模索している。
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東京都北区では、連携協定を結ぶ東京家政大学に生ゴミを減らすレシピの作成を依頼。捨てられることの多いセロリの葉を使ったいため物などを紹介している。