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植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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古いマンション空き部屋を活用した地産地消型の植物工場がオープン

大阪池田市の築45年を超えるマンション空き部屋32m2を改修して、完全人工光型植物工場による地産地消モデルに、地元商店会連合会が中心となり挑戦する。
記事から推測すると「レタス、バジル、水菜など約2千株」が定植可能で、リーフレタス80g前後を36~40日前後で収穫すると仮定すると、日産で50~60株前後の生産能力となる。改装費用は別で、内部の栽培システムの投資額が約300万円。

池田市の築45年超のマンション空き室にことし6月、地元商店会連合会が中心となり、セラミック栽培の野菜工場「まちなかファームくれは」を開設した。収穫した野菜は市内の飲食店と八百屋に販売し、好評を得ている。密閉空間で季節を問わず無農薬で栽培するセラミック野菜は、農作業の負担も軽く、高齢者や障害者にも適応があるとされる。目指すは、高品質な野菜の供給とともに、商店街の空き店舗・空き家(室)や地元人材の雇用促進。地産地消プラス「地域資源の活用=地活」を模索している。

 
 

阪急池田駅から徒歩1分。「まちなか-」は1969年竣工(しゅんこう)のマンションの一室にある。時代を感じさせる重いドアを開けると、もう一枚のドア。徹底的に衛生管理された空間には、ケース入れられたレタス、バジル、水菜など約2千株が白いLEDライトに照らされ、青々とした葉を揺らしていた。

エコな工場

 セラミック栽培は、特殊セラミックに植物の根を接触させ、根に溶液を直接供給するハイトカルチャ(大阪市城東区)の特許技術。野菜工場は、池田市商店会連合会とマンションを管理する地元不動産、ハイト社の3者で始動した。

 「断熱パネルを張り、温度を一定にする。あとはキットさえあれば、区画に合わせて作ることができる」とハイト社の南出佳久企画開発室長。セラミック栽培の最大の特長はコンパクトさと機能性。野菜は一株ごと細い筒状のセラミック容器で栽培され、ケースに入れて管理する。同じ室内栽培の循還式水耕栽培に比べ、大規模な循還設備が不要で、容器も再利用するため、廃棄物は最低限に抑えられる。初期費用は規模によるが、今回のキッチンと6畳2間の2Kタイプ(32平方メートル)は、改築費を除いて約300万円で近代的な野菜工場に生まれ変わった。

安定的に収穫

 セラミック野菜は、無農薬で天候に左右されずに安定的に収穫できるのがメリット。焼き鳥店「照の家」(菅原町)では、水菜とレタスをサラダに使用。店主の堀渕照司さんは「清潔で安心感がある。日持ちが長いのもありがたい」と話す。また、池田駅前のサンシティ池田にある八百屋「産直野菜ぷちトマト」では、レタスと水菜が仕入れるとその日の午後2時には完売する好評ぶり。伊東宏子副店長は「繊細な味がして、リピーターも多い」と評価する。

 液肥やりは週に1度程度。レタスは6週間、水菜は1週間ほどで苗植えから収穫に至り、袋詰めされた野菜は徒歩圏内にある居酒屋など6、7店舗に卸す。軽作業であり、現在は定年退職した60歳代の女性2人が担当している。

 個人店舗の商店街は、郊外の大型商業施設の影響で客足が遠のき、空洞化している。一方で、移動手段を持たない高齢者らは市街地ほど買い物難民になっていると、池田市商店会連合会相談役の前川良晴さんは指摘。「シャッター商店街や地域の活性化の一つになれれば」と話している。

地産地消+「地活」へ 「まちなかファームくれは」 - 大阪日日新聞

 

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