植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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広島県でも13,000株/dayの大型・完全人工光型植物工場が建設予定

 最近はリーフレタス換算で、1日1万株以上の大型・完全人工光型植物工場の建設が増えているように思えます。すでに施設を運営し、野菜の生産・販売を行っている、小~中規模(~1,000株/day)の植物工場は価格競争に負けることから、独自の生産品目やビジネスアイデア、マーケティング戦略などが必要になってくると予測されます。

 

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農薬を使わずに野菜を育てる植物工場の進出に伴う協定が4日、竹原市と立地企業などとの間で締結された。操業開始は来年4月を予定しており、閉鎖型植物工場としては中国地方で最大規模。リーフレタスを年に約366トン生産し、3億~4億円の売り上げを目指すとしている。

 

 進出するのは、農業ビジネスを中心に事業展開する「ファースト」(東京)などが今年4月に立ち上げた「野菜工房たけはら」。不動産業の「コクホーシステム」(神奈川)が、竹原市の県営竹原工業・流通団地の6868平方メートルを約1億円で購入し、野菜工房たけはらにリースする。

 

 工場は、鉄骨平屋建て2850平方メートルで、10月に着工し、来年3月までに完成の予定。病原菌や害虫などが入り込まないよう閉鎖された環境で、LED光などにより野菜を栽培する。従業員は、パートを含め34人を新規に地元から採用するとしている。

 

 生産能力はリーフレタスで日産1万3千株。日産1万株を超す閉鎖型植物工場が稼働するのは中国地方で初めてという。初年度の稼働率は約4割にとどまり、フル稼働するのは2年目以降と見込んでいる。

 

 この日は、市役所で調印式があり、県の川口一成・海外展開・投資誘致部長の立ち会いで、吉田基市長と野菜工房たけはらの川越祐二郎社長、コクホーシステムの安田哲社長が協定書に署名した。

 

 川越社長は「高速道路インターチェンジへのアクセスの良さなどから竹原への進出を決めた。全国でも有数の自動化が進んだ植物工場になると期待している」と話した。

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