農業支援ベンチャー「エムスクエア・ラボ」がスズキ子会社等から出資

農業ビジネス支援ベンチャーの「エムスクエア・ラボ」（菊川市）は、スズキ子会社の「スズキ・サポート」（浜松市南区）、鈴与グループの「エスエ スケイフーズ」（静岡市葵区）の二社を引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。出資額はともに五百万円で、資本金は千五百万円になった。

　エム社は二〇〇九年設立で、有機栽培などを手掛ける農家と外食産業などを直接つなぐ「ベジプロバイダー」事業はじめ、ＩＴやロボットを活用した農業の効率化支援にも取り組んでいる。

　加藤百合子社長は東京大農学部卒で英国で修士号を取得後、米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の植物工場プロジェクトにも携わった経歴を持つ。

　スズキは磐田市竜洋地区にある二輪車開発拠点の移転後の跡地を農地にして、野菜や果物などの栽培を始める計画をしている。スズキ・サポートはエム社と農業機械開発などで協力する。

　エスエスケイフーズはドレッシングが主力商品で、付加価値の高い野菜を使った新しい加工食品に力を入れる予定だ。エム社から仕入れ先の農家の紹介を受けるほか、新商品を共同開発する。

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