植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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植物工場による低カリウム野菜、腎臓透析患者向けニーズ

 植物工場(主に人工光型)による高付加価値化の事例として注目されているカリウム野菜。腎臓病・透析患者においてはカリウム値の摂取制限がある場合、野菜不足になる可能性がある。

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こうした解決策の一つとして期待されているのが、カリウム含有量を通常のリーフレタス(土耕や水耕など、露地やハウス野菜を含む)より70~80%ほどカリウムをカットした野菜が環境制御型農業では生産することができる。

ただし問題は販売価格であり、1株500円(90gパックの商品)で販売されていることも多く、これでは富裕層や、ごく限られた期間のみ購入する消費者しか狙えないだろう。もう少しマスをターゲットにする場合は、さらなる生産コスト削減を行い、販売価格を下げる必要があるだろう。

以下、植物工場・農業ビジネスオンラインの記事を引用しておく。

植物工場による低カリウム野菜の普及を目的にした新会社を設立

 会津富士加工による完全人工光型植物工場での低カリウム野菜の生産技術ライセンスを受けたエージーピー昭和飛行機工業片倉工業の3社は、低カリウム野菜の普及を目的とした新会社「ドクターベジタブルジャパン(株)」を設立し、3月1日から営業を開始した、と発表した。

腎臓病・透析患者などをターゲットにした植物工場による低カリウム野菜の生産・販売事業について、会津富士加工の要請により、新会社が低カリウム野菜のフランチャイズ運営について事業譲渡を受け、全事業を引き継いだ。

新会社設立により、今後は安定供給体制を構築するとともに、栽培技術の向上を図る。AGPは新規事業として、低カリウムレタスの生産に取り組んでいる。同社は航空機向け機内食カートを基に開発したフードカートを病院や学校などへ納入しており、これらと合わせて販路拡大を進めていく。

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