機能性野菜には明確な規定はなく、比較するものと栄養価などの差があれば機能性野菜として明記していることもあるが、認証制度としては消費者庁が実施する「機能性食品表示」制度がある。
現時点にて生鮮野菜の認証数は少なく、ミカンやモヤシなどが該当している。以下はリコピン含有の高い人参「こいくれない」についての記事。
NKアグリ株式会社は、全国7道県、約50名の農家と連携し、機能性野菜「こいくれない」の2016年度栽培を開始した。2016年度は、サイボウズ株式 会社が提供するクラウドシステム「kintone」を活用し、全国の農家とIoTセンサーのデータを共有しながら生産を進める。
【注目される機能性野菜】
ライフスタイルの変化や高齢化の進行にともない、食生活における国民の健康志向は高まっています。この流れを受け、機能性表示食品制度や栄養機能食品制度などを活用し、健康維持増進に関わる機能を訴求した「機能性食品」が相次いで発売されています。
生鮮食品においても機能性の表示が可能となったことで、機能性に着目した品種の野菜が一部で登場しています。
リコピン人参「こいくれない」は、通常人参に含まれるβカロテンに加え、通常の人参にはほぼ含まれないリコピンを含んでおります。人参独特のにおいが少なく、甘みが強いため、野菜の苦手なお子様でも食べやすいと好評をいただいています。
しかしながら「こいくれない」は、通常の人参よりも旬が短く、一つの地域で1ヵ月ほどしか収穫できません。小売に流通させられるほどの収穫量が確保できないため、一般的なスーパーなどでの販売は難しいとされていました。