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ローム、完全人工光型植物工場によるイチゴの技術ノウハウ提供を開始

 複数の企業が完全人工光型植物工場によるイチゴの生産を行っており、プレス上では栽培技術ノウハウの提供サービスを開始しているが、現状ではライセンスを受け、商業的な生産・販売を開始した事例は見かけることがない。

ロームでは2月末頃まで、新規事業者を募集し、完全人工光型植物工場によるイチゴの技術ノウハウ提供を行っていく、という。同社はノウハウや設備向けのセンサー類の販売などで利益を上げていく計画。

植物工場・農業ビジネスオンライン | 植物工場ニュース配信中より

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 ロームは、自社にて開発したイチゴ栽培を目的とした完全人工光型植物工場の事業化を目指す事業者の募集を開始した。募集期間は2月末となっている。同社は福岡県のグループ工場内施設において、3年間にわたってイチゴの植物工場に関する栽培ノウハウを積み上げ、一部実証販売も実施しながらシステム検証を進めてきた。

事業者の募集では、事業計画や規模など、応募内容についての審査を経て、面談等を実施した後、事業者を採択。ライセンス契約の上、コンセプト立案から事業計画、施工プロデュース、栽培支援、輸送技術支援など柔軟なオプションで対応していく。

ロームによるイチゴの植物工場について

 同社のイチゴ栽培が可能な人工光型植物工場はLED光源を採用し、センサーなどの半導体技術と生産技術を利用した。一定基準値の空気清浄度を確保した空間のクリーンルームを使用し、冬から春にかけてしか市場に出荷されない品種「一季成り」のイチゴの周年生産を実現した。

環境管理を徹底したクリーンルームで栽培することで、農薬の散布を大幅に削減できる。場合によっては、化学農薬を使わないで栽培することもできる。最適な栽培環境にコントロールした室内での栽培によって、季節や気候に関わりなく安定してイチゴが収穫できる。
栽培技術の提供では、数m2の小さな規模から数千m2の大きな規模まで、要望に応じて設計することが可能、という。

● 募集に関する詳細WEBサイトについて
http://www.rohm.co.jp/web/japan/agro-industry

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