植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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オムロン、植物環境モニタリング・ICTセンター技術を活用したアグリ市場への参入

 オムロンは農業分野などのへの積極的な投資を行うことを発表しているが、同社は植物の環境モニタリング制御を行う企業への出資を行った。こうした技術は将来的に、太陽利用型・人工光型の植物工場など大規模農業における生産の効率化につながるため、日本の生産現場にマッチしたシステム・ソフトウェアの開発が求められている。

 

オムロン、農業制御システム参入、センサー技術活用。
 オムロンは農業向けの制御システム市場に参入する。強みを持つセンサー技術などを活用、野菜や果物の育成状況を把握しながら最適なタイミングと量で水や肥料を与え、収穫量を5割程度増やすシステムを開発する。農作物の育成システムに強いベンチャー企業に出資しており、3年後の事業化を目指す。
 出資したのはソフトウエア会社のプラントライフシステムズ(横浜市)。子会社を通じて、このほど2割近い株式を取得した。同社は植物の育成状況や光合成をコンピューターで再現する技術に強く、農作物の効率的な栽培につながる技術を共同開発する。
 各種のセンサーを使い、日射量や温湿度などの変化で農作物の収穫量や糖度がどう変化するかを把握、水や肥料の量を決めるシステムを開発する。水をまく制御装置なども含めて売り込む。
 オムロンは工場やプラントで使う制御機器が主力事業。2020年度をメドに新規事業で300億円の売上高を目標としており、有望な農業分野に注力する。企業が農業を手掛ける動きが広がり、作業を効率化するシステムの需要が増えると判断した。
 農業分野には電機・情報大手が相次ぎ参入している。オムロンはセンサーと制御の双方の技術を持つ強みを生かして先行したい考えだ。(2015/05/12  日本経済新聞より)

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