先日の山口県にあるスーパー丸久による完全人工光型植物工場について、他にも関連記事があるので紹介しておく。日産2000株の規模を検討しており、総事業費は約4億円。年商は1億円を見込んでいる。技術は昭和電工などのSigyo法を採用する。
地場スーパー丸久(田中康男社長、本社防府市)が新しく植物工場事業に参入する。来春にはレタスなどの葉物野菜を1日2000株生産する工場を宇部市内に稼働させ、自社系列のスーパーで販売する。天候不順や自然災害で生産量が左右される露地栽培野菜の価格変動に工場生産の野菜で対処するとともに、安心安全でより高品質な商品を消費者に提供するのが目的。
山口大のベンチャー企業、MOT総合研究所(宇部市常盤台2丁目)とタイアップ。同研究所の子会社で植物工場事業を展開するMCCプラントへ出資し、新たにRPGプラント(資本金5000万円)に社名変更して事業をスタートさせる。山口大農学部と昭和電工が開発した発光ダイオード(LED)光による高速栽培法「SHIGYO法」を採用。完全人工光型の植物工場では、光や水耕用の養液、空調などの栽培環境をIT技術を駆使して制御。ほぼ無菌状態で一年中、同じ品質のレタスなどの葉物野菜を育てる。
MOT総合研究所のある宇部市内に用地を取得し、1000平方メートル規模の新しい工場を建設する予定。総事業費は約4億円。年商は1億円を見込む。丸久は山口、広島を中心に91店舗を展開。植物工場で生産した野菜は、自社ブランドとしてアルクなどのスーパーに並べる。